ISFPは温和で繊細な性格の持ち主ですが、時に「性格が悪い」と誤解されがちなのも事実。でも、それは深い愛情と芸術性に満ちたISFPの本質を理解できていないからにすぎません。
例えば、ISFPは細やかな気配りができる反面、自分の価値観に反することは受け入れがたい一面も。また、人の気持ちを敏感に感じ取る分、傷つきやすく引っ込み思案になりがちだと指摘されます。さらに、夢や理想を大切にするあまり、現実的でないと言われるケースも。
でも、そんなISFPの"性格の悪さ"には、実は愛らしい理由が隠されていました。今回は、誤解を生む17の性格の裏側に秘められた、ISFPの魅力的な本質に迫ります。
ISFPが性格悪いといわれる理由
内向的
ISFPは内向的な性格で、人付き合いを積極的に求めるタイプではありません。人前で活発に振る舞うことが少ないため、クールで人当たりが悪いと誤解されがちです。しかし、それは単に内向的で自分の世界に入り込みやすいだけで、決して意地が悪いわけではありません。むしろ、親しい仲間内では温かく親身になれる一面があります。
気分屋で感情的
ISFPは繊細な心の持ち主で、自分の価値観に基づいて物事を判断する傾向があります。そのため、気分や感情によって物事の捉え方が変わりやすく、一貫性に欠けると映ることがあります。合理主義者からすれば、気分屋で感情的に過ぎると受け取られかねません。しかし、それはISFPの人間性の強さの裏返しでもあります。
批判に敏感
自分の価値観を大切にするISFPは、批判を受けると過剰に反応してしまいがちです。それは自分の内面まで傷つけられたと受け取るからです。穏やかな物腰からは想像がつきにくいかもしれませんが、一度心を閉ざしてしまうと後が続かないと言われる所以です。だからこそ、建設的な言葉がけが何より大切になってきます。
対立を避ける
対人関係を大切にするISFPは、対立や争いを極端に避ける傾向があります。自分の意見は曲げてでも、相手の機嫌を損ねたくないのです。しかし、行き過ぎると「自分の主張が弱い」と受け取られかねません。ISFPには、時に自分を貫く強さも求められます。そうした一面が性格の悪さと捉えられがちなのかもしれません。
自己中心的
ISFPは自分の価値観や美的センスを重んじる傾向があり、それが行き過ぎると自己中心的と映ってしまうことがあります。周りの状況よりも自分の内面の声に素直に従おうとするため、他人の意見を無視しているように受け取られがちです。しかし、それは決して他人を思いやる心が足りないからではなく、むしろ自分自身の人生を大切にしようとする姿勢の表れなのです。
優柔不断
感受性が強いISFPは、状況に応じて物事の判断を変えることがあります。一つの視点に固執するのではなく、様々な可能性を受け入れる柔軟さを持っているためです。しかしその一方で、答えが出ないと次の一手を決められずに優柔不断に見えてしまうこともあるでしょう。ISFPには、多角的な視点を持ちつつも、最終的に自分なりの答えを導き出す力が求められています。
計画性がなく行き当たりばったり
ISFPは現在の感覚を大切にしがちで、先の見通しを立てるのが苦手な一面があります。周到に状況を予測して計画を立てるよりも、とにかく今この瞬間を感じて行動したいと思う傾向にあるのです。そのため、行き当たりばったりだと受け取られてしまいます。しかし、それでもISFPは自分のペースを大切にしながら、状況に応じて柔軟に対応していく力を持っています。
困難やストレスから逃げる
困難な状況やストレスの多い環境にうまく対処できないISFPは、それらから逃げ出してしまうことがあります。つらい現実から目を背けてしまい、都合の良い解釈に走るなど、現実から遊離した行動を取ってしまうのです。しかしそれは、ISFPなりの心の守り方でもあります。ネガティブな環境から距離を置き、内なる平和を保とうとするISFPの姿勢が、逃げ出すように映ってしまうのかもしれません。
二面性がある
ISFPは人前とプライベートで違う一面を見せることがあり、二面性があると指摘されることがあります。それは、人前では周りの空気を大切にしようと努めているのに対し、プライベートではストレートに自分の本音を出すためです。また、状況に応じて穏やかな一面と情熱的な一面を使い分ける傾向もあります。しかしそれは、単に様々な側面を自在に発揮できるISFPの人間性の現れに過ぎません。
他人に無関心に見える
内向的で自分の内面世界に没頭しがちなISFPは、他人に無関心に見られることがあります。人づきあいを積極的に求めないため、クールで人当たりが悪いように映るのです。しかし、それは単に人付き合いへの消極性を表しているだけで、決して他者を思いやる心が無いわけではありません。むしろISFPは、親しい人間関係の中では優しさと思いやりの気持ちを発揮します。
自分勝手だと思われがち
ISFPは自分の価値観や美的センスを重んじる傾向があり、それが行き過ぎると自分勝手に見えてしまうことがあります。しかし、それは決して他人を思いやる心が足りないからではありません。むしろ、自分自身の人生を大切にしようとするISFPの姿勢なのです。他人の意見を一方的に無視しているように見えるのは、内面の声に素直に従おうとするあまりです。
考えがコロコロ変わる
感受性が強く、状況に応じて物事の判断基準を変えるISFPは、考えがコロコロ変わると受け取られがちです。一つの視点に固執するのではなく、様々な可能性を柔軟に受け入れようとする姿勢が、ふらふらしているように映るのです。しかし、それでもISFPには、多角的な視点を持ちつつ、最終的には自分なりの答えを導き出す力があります。
批判的な態度
ISFPは自分の価値観を大切にする反面、それと反する意見には批判的になりがちです。自身の内面の声に逆らうものには過剰に反発し、それが批判的な態度に見えてしまうのです。特に、美醜への感性の問題になると、異なる見解を容認しがたくなるISFPの一面が出てきます。しかし、それは自分の価値観を守ろうとするあまりの態度であり、他者への配慮が足りないわけではありません。
他人の意見に流されやすい
ISFPは穏やかで争いを避ける性格のため、他人の意見に流されやすいと言われることがあります。対立を恐れ、相手の機嫌を損ねたくないがために、自分の主張を曲げてしまう傾向があるのです。しかし、それは決して自分の意見がないからではありません。むしろ、人間関係を大切にし過ぎる面があるだけです。時に自分を貫く強さを発揮できれば、流されやすいというレッテルは払拭できるはずです。
興味のないことに集中できない
ISFPは自分の価値観や感性に従って行動するため、それ以外のことに集中するのが苦手だと指摘されます。自分の内面と関係のない事柄には、なかなか心を傾けられないのです。しかし、それはISFPの長所でもあります。自分の関心事に対しては、高い集中力と熱意を発揮できるのがISFPの強みなのです。ただし、多様な場面に対応できるよう、幅広い関心を持つことも大切でしょう。
論理的でない
ISFPは感性豊かで芸術的センスに優れていますが、その分、理性的で論理的な判断が苦手だと言われがちです。現実的で合理的な面よりも、自らの価値観や美的基準を重視する傾向があるためです。しかし、論理性に欠けるというわけではありませ
ISFPと恋愛の相性がいいタイプ
ESFP
ESFPとISFPは、感受性が豊かで芸術的センスに優れた共通点があり、互いを深く理解し合える相性が良いタイプです。ESFPの快活で陽気な雰囲気は、内向的で控えめなISFPの心を解き放つ一助となるでしょう。また、ISFPの繊細な感性は、ESFPの刺激を求める欲求を満たしてくれるはずです。お互いの魅力を最大限引き出せる可能性がある、お似合いのカップルといえます。
ENFP
ENFPの自由奔放で創造性に富んだ魅力に、ISFPは強く惹かれる傾向にあります。ENFPの行動力とISFPの理想追求は好循環を生み出し、お互いを高め合えるパートナーシップが築けるかもしれません。また、ENFPの冒険心と好奇心は、内向的で控えめなISFPの新たな一面を引き出す可能性を秘めています。相手の魅力を最大限に発揮させ合える、理想の組み合わせです。
INFJ
INFJ同様、ISFPも繊細な感受性と内面の理想追求を共有しています。そのため、お互いの価値観を尊重し合い、精神的な支え合いができる関係が築けるでしょう。INFJの理解力と思慮深さは、時に自分勝手に見られがちなISFPの気持ちを包み支えてくれます。一方で、ISFPの豊かな感性はINFJの理想を具現化するための創造性を刺激します。お互いを高め合える魅力的な組み合わせといえます。
ISFJ
同じ内向型の ISFJとISFPは、お互いの内面の繊細さを共有できる相性の良さがあります。ISFJの思慮深さは、時に自己中心的になりがちなISFPの振る舞いを抑え、一方でISFPの芸術的センスは堅実すぎるISFJに新鮮な刺激を与えてくれるでしょう。お互いの良さを認め合い、補い合える関係性が期待できます。しかし両者ともに対立を避ける傾向があるため、率直なコミュニケーションを心掛ける必要があります。
ISFPの好きな人への態度と嫌いな人への態度はわかりやすい
関心の違い
ISFPは好きな人に対しては、強い関心と興味を示します。その人の些細な変化にも敏感に気づき、相手のことを意識し観察する様子がうかがえます。一方で嫌いな人に対しては、関心が希薄で無関心な態度を取るでしょう。話題にもあまり乗ってこず、相手のことをあまり意識していないように見えます。
温度感の違い
好きな人に接する際、ISFPは温かみのある穏やかな雰囲気を醸し出します。優しい口調や愛情を込めた視線など、好意の念が伝わる態度を見せるのです。しかし嫌いな人に対しては、極めて冷たく無機質な対応をするでしょう。無表情で感情を見せず、できるだけ関わりを少なくしようとするため、対照的な冷たさが際立ちます。
距離感の違い
ISFPは好きな人に対して親しみを込めた適度な距離感で接します。大切に思っている人にはできるだけ近づこうとしますが、一方ですぐには抱きつくなど過剰な親密さは避ける傾向にあります。一方、嫌いな人には極端に距離を取り、できるだけ関わらない態度を取るはずです。冷たい距離感でいることで、嫌悪感を明確に示すのです。
会話の長さの違い
好きな人とはISFPは長く会話を続けられます。熱心に耳を傾け、相手の話に共感し反応することで、自然と会話が長くなるのです。しかし嫌いな人とは、会話を短く切り上げがちです。つれない空気を作りたくないので、必要最小限の応対に留め、早々に会話を終わらせることでしょう。会話の長短の差は、その人に対する興味の有無を物語っています。
ISFPに言ってはいけない言葉
「感情的になりすぎ」
ISFPは繊細な感受性の持ち主です。感情を大切にし、自分の内面の価値観に基づいて行動する傾向があります。ですので「感情的になりすぎ」と言われると、自分の本質的な部分を否定されたと感じ、深く傷つくことでしょう。ISFPの感情の赴くままの行動は、芸術的センスの源でもあります。感情を抑えるよりも、むしろ上手に表現する方法を伝授する方が建設的です。
「そんなことにこだわる必要ないよ」
ISFPは自分の価値観やこだわりを大切にする性格です。美醜への鋭い感性を持っているため、細部にまでこだわりを持つことがあります。ですので「こだわる必要ない」と言われれば、自分の大切な部分を軽んじられたと受け止め、拒絶反応を示すかもしれません。些細なことにもきっちり向き合うISFPの姿勢を理解し、共感的に接することが賢明です。
「早く決めてよ」
物事を深く熟考し、よく吟味してから行動するのがISFPのスタイルです。自分の内面と照らし合わせながら、ゆっくりと意思決定をするタイプなのです。そのためにある程度の時間が必要です。「早く決めろ」と急かされると、心の準備ができていないので戸惑い、余計に決められなくなるかもしれません。焦らずにISFPのペースを尊重することが大切です。
「自分勝手だね」
ISFPは自分の内面の価値観を大切にする一方で、相手の気持ちにも常に気を配る繊細な性格です。ですから「自分勝手」といわれると、自分を深く理解されていないと感じ、傷つくことでしょう。ISFPの行動の背景には、思いやりの心があることが多いのです。相手の行動の意味を汲み取る努力が必要不可欠です。
ISFPはMBTI性格悪いランキングで13位
控えめで穏やかな印象のISFPですが、時に「性格が悪い」と誤解されがちなのが事実です。繊細な感受性の持ち主でありながら、行き過ぎると自己中心的に映ったり、人の気持ちを逆なでしてしまったりすることもあるのかもしれません。
しかし、そうした「性格の悪さ」には、裏に隠された理由が潜んでいるはずです。例えば自分の内面の価値観を大切にしすぎる一面や、細かいこだわりが強すぎる傾向など、ISFPの本質的な部分から生じているのです。
ランキングでは13位と中間よりやや下の順位ながら、ISFPの性格の良し悪しを一概に言うのは難しいでしょう。むしろその些細な行動の背景にある、思いやりの心や芸術性豊かな感性に着目すべきなのかもしれません。
「性格が悪い」と判断される前に、ISFPの内面を理解し受け入れようとする寛容さが求められているのです。過剰な一般化は避け、一人ひとりの人間性に目を向けることが大切なのかもしれません。